聖おにいさん 2巻 ネタバレ感想(元ネタ解説あり)

聖(セイント)おにいさん 2巻のネタバレ感想です。

元ネタ解説はキリスト教系限定となりますのでご了承ください。

(仏教系知識はほぼありません。キリスト教系知識も聖書ベースでないものは厳しい。)

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聖おにいさん 2巻 ネタバレ感想

世紀末を終えたイエスとブッダ(あくまでモチーフ)が、人間界で共同生活を送っています。

その9 HOLY BIRTHDAY

クリスマスシーズン。

言わずと知れた、イエスキリストの誕生を祝う日です。

サンタクロースがトナカイでの飛行に成功した日ではありません。

本当のイエスキリストの誕生日は12月25日ではないらしい。
おそらくは初秋ごろだろうと言われています。

イエスが歌う「シュワッキマッセェリ〜」は、聖歌「もろびとこぞりて」のサビの「主は来ませり〜」です。ロシア語じゃないです。
ちなみに、聖歌「たみみな喜べ」は同じ旋律で歌詞が違うだけです。

今年こそはイエスの誕生日祝いドッキリを成功させようと頑張るブッダ。優しい。

イエスが奇跡でお皿をパンにしてしまってお皿が足りないのですが、

限界まで悲しい気持ちにならないと逆奇跡(パン→お皿)は起こせないそうです。

逆奇跡ってなんだよ。

パン→お皿も普通に奇跡じゃないかと。

もうお皿全てをプラスチック製にしてしまえばいいと思うよ。

聖ニコラウスはサンタクロースの起源の人ですね。

ブッダがバースデーケーキの名入れを「ヨシュア君」でお願いしています。

イエスはギリシャ語、ヨシュアはヘブライ語読みです。
日本語ではイエス、英語だとJesusになるのと同じで、ヘブライ語だとヨシュアです。

電飾が綺麗なご近所さんを見つつ帰り道のイエスとブッダ。

自分たちの部屋が光り輝いていることで、大天使が来ていて今日が12月25日だとイエスが気付いてしまいました。

そして大人数呼んでホームパーティーしちゃいかんと大家さんに怒られる2人。

今回のTシャツの文字は、ブッダは「天上天下」、イエスが「ヨシュア」。

その10 自分詣で

大晦日です。

かなり厳密につっこむならば、イエスが絵馬に願い事して両手パンパンしていますがアウトです。くじ引きもアウト。

(神以外を拝んではいけない、神以外に他の神々があってはならない by.十戒)

(キリスト教は占いもダメ、禁止)

除夜の鐘をつこうとして、列に並ぼうとしたものの終わってしまいました。

自分はブッダだと悟ってもらいたいブッダでしたが、残念。

帰宅して日付は超えているものの、少しは寝ようとするブッダと初日の出まで起きる気満々のイエス。

トランプをする2人ですが、ババ抜きでブッダがババを抜こうとするとちょっと光るそうです。わかりやすい。

人生ゲームをしてみたものの、何もないマスに止まり続けてストイック人生を送ってしまった2人。

結局「24」を見ていたら知らないうちに初日の出はすっかり昇りきっていましたとさ。お正月あるある。

今回の服の文字は、ブッダは「ラーフラ」、イエスは「善いサマリア人」。

善いサマリア人は、イエスキリストが語ったたとえ話です。盗賊によって傷を負って倒れている人を、祭司や律法学者(社会的地位がある人)は放置したのに嫌われ者のサマリア人だけが助けてくれたよ、って話です。

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その11 ホスピタル フィーバー

ブッダが熱を出して倒れてしまいました。

保険証を持っていないが故に請求書が怖くて病院に行けないと言うブッダ。

市販の風邪薬飲んで寝てればいいと思うよ。

イエスの説得で病院に行くことにしたものの、ブッダがタクシーを呼び止めようとして手をあげたらなぜか鹿が来ました。

病院前のベンチで鳥たちに囲まれるブッダ。確かに間違いなく羽毛。生きてるけど。

ブッダを拝み出す他の受診者たちをイエスが奇跡で治しました。

元ネタ?えーっと、イエスキリストは伝道活動期間中、病の人を奇跡で治していました。
死んでしまった人を復活させたこともあります。

ならばブッダもイエスが奇跡で治せよ、と言いたいところですが、

聖人扱いのブッダにはイエスの奇跡で治すことが難しいのだそうです。

(パンになるかもしれないらしい。)

帰宅して、ブッダのひたいを冷やすためにブッダの耳たぶを利用するイエス。万能耳たぶ。

しかもなぜヘビ?

ちなみに、熱があるときに冷やすべき部分はひたいではなくて首筋と両脇です。

治るまで一週間かかるとのブッダ。

イエスが「父さんだったら世界創っちゃえるじゃない!」の元ネタは、

創世記の世界創造の話です。神が6日間かけて世界を創って、最後1日休んだ話。
ただし、今の1日の単位なのか、1日と言っているけど実は1日=何年という単位だったのかは不明だとも言われています。

ニルヴァーナって何でしょう。

ブッダのために料理をしようとするイエスですが、スッポンが自ら沸騰している鍋に入水自殺しようとしたり、鳥たちがニルヴァーナ待ちしていたりと大変。

イエスが作ったのは、「神のみぞ知る、神のみそ汁」でした。

爆笑するイエス、故郷に帰ってしまうブッダ。

今回の服の文字は、ブッダが「ぼんてん」「白からしの種」、イエスが「アブラハム100歳」

アブラハムは旧約聖書の登場人物で”信仰の父”とも呼ばれています。100歳は待望の息子イサクが生まれた歳です。

その12 むくむく王子!?

ブッダのジーパンがきつくなってしまい、履いているときに尻の部分が破れてしまいました。

モーセの元ネタは1巻参照

ブッダは、ダイエットのためにジョギングを始める決意をします。

イエスはネトゲにハマっている様子。

私もブッダと同じで節約に励んでいる割には、財布の紐がゆるんでしまう分野があります。

ブッダは天人たちが痩せることを反対しているそうで、毛穴から直接栄養を流し込んでくるのだとか。

何その点滴いらず。

準備運動の後ジョギングする2人。

イエスの言う「ベツレヘムの流れ星」の異名の元ネタは、これかな。

イエスは生まれるとき、両親が暮らしていた場所ではないベツレヘムという街で生まれました。
生まれたときに大きな星の輝きがあったそうです。(東方の博士たちが導かれた星)
流れ星ではなかったはず。(流れてしまっては博士たちを導けないし。)

調子乗ったイエスはすぐに脇腹痛くてダウン。

「この坂ちょっとゴルゴダの丘への坂に似てるな〜と思ったらチクッと・・・。」

の元ネタは、

イエスキリストは十字架刑のため、むち打ちされた後に十字架をかついでゴルゴダの丘に向かって歩かなければなりませんでした。

そりゃチクッともなりますよそんな嫌な思い出。

ブッダって右脇から生まれたんですって。

どんな生まれかただよって思って調べたら、マジでそういう伝承があるんですね。

ブッダっていうかブッダ母のマーヤーさんおそるべし。

イエスはHP1ケタの時に布で顔ふくと布にイエスの顔柄が出ちゃうんだそうで。

いや、布の顔がしゃべってるし、明らかにぴょん吉。(歳がバレる)

すみません、この元ネタがわかりません。

ちなみに服の文字の「ベロニカ」の元ネタも私にはわからず。

調べてみたら

十字架を背負いゴルゴダの丘へと歩くキリストをあわれんで額の汗を拭くようにヴェールを差し出した女性がヴェロニカさんだそうです。
カトリック・正教会での聖人だとか。

知りませんでした。「へー」ボタンが欲しい。(古い)

公園について、自動販売機で飲み物を買おうとしたら、当たりが止まらないイエス。しかもおしるこ限定。

天人たちはどうにもブッダを太らせたいようです。

その13 天国に一番近い公園

公園に来た2人。トランポリンで遊ぶイエスに天使が勘違いして迎えに来てしまいました。

ミカエルは大天使の名前です。

ちなみに私の天使の知識は漫画「天使禁猟区」での知識が主です。

(あの漫画、すっごい壮大で長かった割には結局何の解決もしてないですよね。。。)

イエスのキャラ弁を作成して来たブッダ。クオリティー高過ぎ。

ブッダは座禅組んだらオーラ3割増しだそうです。ブッダのヤンキー座り。

尾崎豊の曲がわからない。

29の夜とか色々昔を思い出して落ち込むブッダ。

イエスはブッダを励まそうと、二人乗り自転車をレンタルすることにしました。

ブッダをどう励まそうかと慈悲深いこと考えて、イエスは自分たちが乗る自転車を浮かせてしまいました。

愛の力を止めようとしても止まらず、「ブッダのぽむぽむ地蔵っ!!!」発言で終了。

確かにNHK5分アニメとかにありそうな名前です。

「パンチ」は良くても「ぽむぽむ地蔵」はダメらしい。

今度はひよこボートに乗る2人。

イエスは酔いやすいらしい。船の上で余裕なくて波を止めたって話ですが、元ネタは、

湖の向こう岸に舟で渡ろうとした時、激しい突風で舟が波を被って水でいっぱいになってしまった。
イエスだけはともの方で眠っていて、弟子たちに起こされたイエスが風をしかりつけて湖に「黙れ、静まれ」と言うと、風はやみ、大なぎになった。

舟の上に乗ったまま群衆に話を語ったりもしているので、イエスキリストが酔いやすい設定は漫画の独自だと思われます。

「海相手によくキレて波を止めてたよ。」とイエスが言っていますが、海ではなく湖が正しいです。

おそらくはガリラヤ湖。地理上、イエスキリストが海に出たことはないはず。

ボートから湖の上を歩こうとする元ネタは、先ほどと違う話で、

弟子たちだけを舟に乗せて、イエスキリストだけひとり山で祈っていた。夜明けにイエスは湖の上を歩いて(湖の上で舟にいた)弟子たちと合流。

が元ネタ。

ブッダが漕いだらイエスの気持ち悪いのが治ったそうです。

ガンジス川ではちょっと鳴らしてたクチで、とか。

ひよこボートが気合いでにわとりに成長してしまいました。

今回の服の文字は、ブッダが「カンタカ」、イエスが「サロメ」。

サロメはヘロデ王の娘で、洗礼者ヨハネの首を欲しいとヘロデ王に願った人。

その14 聖地巡礼

アキバに来た2人。

2人は天界から給与をもらっているそうですが、2人で26万円って、我が家は4人家族でもそれ以下ですが何か。

東京では26万円で2人って足りないんですかね。

ブッダはちょっとお値段お高い炊飯器を買いに来ました。

言葉をバラバラにした元ネタは、バベルの塔。有名すぎるので略。

確かに電気屋さんは階層ごとに異国のようですね。

ブッダにとって聖地巡礼は値下げのための旅の事のようです。

コスプレのお店でイエスが小道具の変身ステッキをふったら、純白の衣装に自動変身してしまいました。

ゲーセンで遊ぶ2人。

格ゲーで「上段を殴られたら中段をも差し出しなさい」の元ネタは、

イエスの教えの中にある、「悪い者に手向かってはいけません。あなたの右の頬を打つような者には、左の頬も向けなさい。」

ゴリアテ並みの猛者だよ、の元ネタは、

旧約聖書に出てくる話で、少年ダビデが巨人兵士ゴリアテを倒した話。

ブッダのクレーンゲームの元ネタは蜘蛛の糸でしょうか。

最安値で目的の炊飯器をゲットしたブッダ。得意げです。

「人はパンのみに生きるにあらず」は、主食チョイス的な意味ではありません。

(食べ物だけじゃなくって、神の御言葉が生きるために必要ですって意味です。)

今回のTシャツの文字は、ブッダが「出家しました」、イエスが「ばべる」。

その15 サンパツ沐浴ドランカー

ブッダに散髪してもらうイエス。

イエスのいばらの冠ってマジックテープ式だったんですね。しかもGPS搭載。ハイテク。

ブッダに「あとで私も切ってもらっていい?」と聞かれたイエスは即答で「あぁ、うん、もちろん・・・」と答えたものの、

「どうやって?!」と疑問に思います。当然です。どうやって切るんだろう。

紙やすりでブッダの髪をどうにかしようとするイエス。

ブッダの髪は長い髪の毛がくるくると丸まってできているそうで、その気になれば直毛にできるそうです。

急に暗転。

ブッダの1世紀以上切っていなかった髪が原因でした。

ペトロ、はイエスキリストの12弟子の1人で元漁師です。

髪で漁網作るとか、強度が大丈夫なんでしょうか。

NHKの人が受信料を取りに来ました。

いつもは座禅タイムでやり過ごしていたそうですが、なんとか断ることに成功。

すごいな脳内受信とか、気合いでテレビに地デジが受信できるとか。

切った髪が気になる2人は部屋にお風呂がないので銭湯へ行くことにしました。

一番風呂。

「神は髪を切ったんだ。」でツボに入ってしまったイエス。

銭湯の湯船のお湯をホットワインにしてしまいました。銭湯大損害。いや、むしろホットワインとして売り出せば大儲けか?

ホットワインで酔ってしまったイエス。アウトです。

(酒に酔ってはいけません。by聖書)

イエスのところに来たブッダまで酔ってしまいました。

極道のお友達が来ました。ホットワインを血の海と勘違いしていますが、

昔みたいに「足を洗いたい」と座って肩を下げるイエスにビビる極道さん。

元ネタは、

昔イエスキリストが生きていた地域は塗装されていなくて埃っぽく、サンダルを履いていたので、足を洗うために家の戸口には大抵水がめが置いてあったそうです。

本来は奴隷や召使がする客人の足を洗う行為だったそうですが、イエスキリストは弟子たちの足を洗ったことがあります。

今回のTシャツの文字は、ブッダは「サイのツノ」、イエスは「知らない×3」。

知らない×3の元ネタは、

イエスキリストが十字架にかかる前、12弟子と最後の晩餐をしているときに、弟子の1人ペトロが何があってもイエス様についていきます!と豪語。しかし、「あなたはわたしを3回知らないと言います。」とイエスキリストに言われました。
結局ペトロはイエスキリストを置いて逃げた上、人々に「弟子だよね」と聞かれて3回「知らない」と言ってしまって激しく後悔。

聖おにいさん 2巻 ネタバレ感想まとめ

基本的には聖セイントおにいさんはカトリック知識がベースとなっているようですね。

すみません外伝とかカトリックオンリーの知識は持ち合わせていないので、その辺は調べて補完していきます。

仏教系の元ネタ補完は、詳しい方がどこかでやっているでしょう。(そこは調べる気がない。なぜなら、何が仏教ネタなのかすらわからないことが多いから。)

イエスがダメ人間っぽいですけど、真面目なブッダといい感じの調和が取れているようですね。

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