聖おにいさん15巻最新刊 ネタバレ感想(元ネタ解説あり)

聖おにいさんの最新巻15巻を読んだので、ネタバレ感想書きます。

やはりキリスト教系の元ネタしかわかりません。

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聖おにいさん 15巻 ネタバレ感想

現在最新巻の15巻の聖おにいさんネタバレ感想です。

その104 聖、まっするん?

キリストの生涯を題材にした映画を映画館に見に来たイエスとブッダ。

イエスは自分に華がないと、4DXで上映されるような映画にしたかった言い出しました。

実際にはイエスキリストは大工だったので、筋肉ムキムキとは言わなくても肉体労働だったのでそれなりの体つきだったと思います。

二人はジムの一日無料体験に行くことにしました。

常連さんが「終末までにはムキムキ」を「週末までに」と聞き間違えて、そんな短期間にムキムキになれるかい、と積極的に絡んできました。

常連さんが自分の身体に油を塗り始めたのを見て、イエスは「油を塗られた者 = すなわちヘブライ語で『メシア』」と勘違いして、常連さんを同業者扱いしてしまいます。

しかも弟子ではなく自分で油を塗っている彼に「弟子とかいない新人さん」とか言い出す始末。

キリスト教的には、”油そそがれた”と言うのは、は「神から力をもらう」とか特別な意味があります。
”メシア”(救世主)の意味が「油塗られた者」。
”塗られた”とあるように他者から塗られるので、自分で塗るのは違和感で弟子とかいない新人扱い。

常連さんが「これは君の、筋肉さ・・・!」とプロテインをくれましたが、イエスが私の血(ワイン)と肉(パン)と、筋肉(プロテイン)・・・?」と混乱。

いやだ聖餐式するたびにプロテイン飲まされてマッチョになるなんて。十字を切る右手だけ太くなるなんていやです。

聖餐式(せいさんしき)とは、キリスト教の一つの儀式。十字架につく前の最後の晩餐に、イエスキリストが自分の体の象徴のパンと、血の象徴のぶどう酒を渡されたことに由来します。

ぶどうジュース(もしくはワイン)とパン(イースト菌を使わない)をわけあって食べて飲んで、十字架を覚える儀式です。

ジムのトレーナーさんの筋肉を成長させる話が、ドラゴンボールに例えてくれるものの、何かおかしくて「何百回も復活をして。」と勘違いするイエス。

バーベルを上げている人の足に油を塗ろうとしてはいけません、危ない。

ランニングマシーンに挑戦するイエス。

しかし「ゴルゴダの丘コースになってしまって、『極刑(ゴール)』と『復活(スタート)』を繰り返し・・・」どんどんムキムキになってしまいました。

なんかムキムキマッチョの身体に顔だけ合成した感じ。

ゴルゴダの丘は、イエスキリストが十字架を担いで歩き、十字架刑にあった場所です。

その105 数人の怒れる聖人

「推定無罪」とは、確実に罪を犯しているとわからない場合は無罪とすることです。

イエスとブッダはカインの裁判に陪審員として呼ばれました。

殺されたアベルがカインの『推定無罪』を主張しているとかで。

カインのアベル殺害は、人類最初の殺人であり、弟殺し事件。

カインは弟アベルを殺してしまったのは有名な話。アベルは心から最上のものを捧げたが、カインは最上のものではないものを捧げたため、神がカインの捧げ物には目に留めずにアベルの捧げ物にだけ目を留められた。カインはアベルに嫉妬して殺してしまった。

「カインは楽園追放、何を育てても実がならないので放浪生活。」と書かれていますが、楽園追放はカインの父母アダムとイブの話です。
「土を耕しても土はもはやお前のために作物を生み出すことはない。お前は地上をさまよい、さすらう者となる。」とカインは神に言われてしまいます。

裁判場にて。

殺されたアベルがなぜか兄カインをかばっています。「弟はかわいい・・・兄が弟を殺すなんて不可能です!」とか。

ちなみに裁判長はミカエル(ルシファーの弟)。陪審員は漁師兄弟の弟アンデレ、雷兄弟の弟ヨハネ。弟の立場の人ばっかりやん。みんなアベルを擁護。

見ていたはずのイエス父ですら「アベルが持ってきたジンギスカンが美味しすぎてまったく見ていなかった。」「真犯人は『羊』とするのは・・・」とか無茶言い出します。

カイン自身もムカついて色々したから・・・なんで死んだかよくわからない、と言い出します。

「知らない」はネタではないですが、確かにペトロで有名ですね。イエスキリストが十字架にかかる前に捕らわれている時、周囲に「お前もキリストの弟子だろう。」と言われて「知らない」と3回言ってしまう話。事前にイエスキリストから「鶏が鳴く前に3回わたしを知らないと言う。」と言われていたことが成就。

でもたしかにカイン兄さんの方が先です。神に「お前の弟アベルは、どこにいるのか。」と聞かれて、「知りません。」と答えています。

おそらくは机の上に置いてあった石が凶器だったようです。

アベルの5代下のレメクが、アベルに「推定無罪」を教えたそうですが、レメクは人類2回目の殺人を犯したと言われています。奥さんを二人集めて言っただけだそうです。
ワルアピール。

レメクは、聖書には2節くらいしか出番がないんですよ。
”レメクは妻に言った。「アダとツィラよ、わが声を聞け。レメクの妻たちよ、わが言葉に耳を傾けよ。わたしは傷の報いに男を殺し打ち傷の報いに若者を殺す。」”と書かれているくらいで。
殺人を犯したのは本当だと思われますが、レメクが2人目かどうかは不明です。

その106 ダンボールは世界を運ぶ

ネット通販の話。

宅配の受け取りボックスはあると便利ですよね。でも十戒の石板のために作られた箱(契約の箱)を受け取りボックスにするとかないですね。

あれ、不必要に触るだけで死んでしまう厄介な代物なはずですが。

しかも十戒がデータ化してマイクロSDカードに入れてあるので、ネット通販あるあるの過剰梱包みたくなてるとブッダ。あるある。

というか、マナが入った壺とアロンの杖はどこへいったんでしょう。

契約の箱は、モーセがイスラエルの民をエジプトから脱出させてさまよっている時に神の指示を受けて制作したもの。十戒を書いた石板と、マナ(さまよっている間マナを食べて生きていた)が入った壺、モーセの兄アロンの杖が入っていました。
のちにソロモンの時代には十戒の石板のみが収められていたらしい。

糞掃衣(ふんぞうえ)を探していたブッダがネット通販で探し当てました。しかも汚い順で並べられるとか、いやだすごい。

また通販でイエスが購入した服が届きました。いつもブッダが作っているTシャツはメッセージ性が強くて着こなすのが難しいとのことで、シンプルな黒のTシャツをチョイスしたイエス。

しかし背中に大きな十字架模様がありました。通販あるある。

そうそう、セール品って返品できないことが多いんですよね。

ブッダの力で、背中にさらにバッテン模様が追加されて、ユニオンジャック模様になりました。

しかし、SNSでその写真を上げると、ブッダ父から「米」の一文字に、とコメントが入ってしまいました。

昔のブッダの教えの通り裸しかないのかと思うイエスでした。

その107 チューですよ!ボーですよ!

愛子ちゃんのお母さん静子さんが縫いものを教わりにブッダのところにきました。

食事の話になり、たしかに仏教のお坊さんって「毎食突撃!隣の晩ごはん~ドライブスルーバージョン~」と言われてもその通りかも。でも日本では見ないし、タイ限定?

忙しい2人を見て、イエスがパエリアを作ろうと材料を買ってきました。

そしてブッダの顔からイエスが料理を普段しなくて不安だ、ということを推測して心配になる静子さん。当たりです。

イエスの知り合いが出した本を参考に材料を購入してきたそうですが、材料が「ドラゴン1、聖水大さじ1、ルッコラ1束、、、、」と若干おかしい。

知り合いとは、マルタのことでした。

マルタは、イエスキリストが伝道期間中にマルタの兄妹共々親しくなった女性。
忙しく給仕をしているのに、妹マリアがイエスキリストの話に夢中になっているのを諌めて手伝わせるように言って欲しいと言いますが、イエスキリストは「マリアは良い方を選んだ。それを取り上げてはならない。」と返答。

鍋の取っ手が取れたり、イエスがフランベで天井を焦がそうとしたりと、自分の聖域を荒らされて気が気ではないブッダ。

「神の火がこの松田ハイツの天井と・・・そして敷金を燃やし尽くすであろう」、「神も仏もここにいるというのに・・・!」

とブッダが思いますが、確かに。うまい。

マルタがレシピ動画から現れました。

マリアが昇天して天国でイエスにもてなされたとき、台所の汚さが気になって味どころではなかったそうです。

主婦にとっては拷問のようとかブッダは言っていますが、いいえ、自分の台所でなければ他の人の台所がどうなっていても気にしません。(私だけ?)

マルタが「イエス様はいつか・・・もてなしをかんぺきにすることばかりに気を取られていた私に、その時に一番大切なことを選択するようにと教えてくださったじゃありませんか。」と静江さんが作業に集中できるようにと促し、ホチキスとボンドを送ってきました。

確かに、発表会の衣装って作成大変ですよね。ええ、練習の時と本番の時に持てばいいんです。

強力両面テープもおすすめですよ。

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その108 噺(はなし)、アニさん

落語の話。

落語を話している人が憑依芸のようだとの話で、レギオンと間違えるイエス。

レギオンは、イエスキリストが伝道期間に出会った悪霊。悪霊レギオンは男性に取り付き、墓場に住んでいて裸で歩き回り、叫びながら自分の体を石で打ち叩いたり、鎖をつけても引きちぎるほどの力があった。イエスキリストが名を聞くと「名はレギオン。たくさんだから。」と答えた。
レギオンは自分たちをこの地方から追い出さないようにイエスキリストに懇願。その辺にいた豚に乗り移らせてくれと願ったその願いをイエスキリストは聞き入れた。

落語はもともと仏教の法話が元で、法話の極意の『初めしんみり、中おかしく、しまい尊く」の中おかしくをふくらませたのが始まりだそうです。

日曜朝のミサの二度寝タイム扱いで凹む神父とか、あるある過ぎて。

イエス父到来。

憑依芸の神髄を教えてやろうとか言い出しました。

聖書に蕎麦食べるくだりはありません。

新作落語『最後の晩餐』を披露し始めました。「光有亭(ひかりありてい)天と地創りノ輔」ですって。

ガチで12人の弟子を憑依させつつ最後の晩餐の話を進めます。もはや芸とかではなくガチです。ほんまもんです。

しかし14人?13人をすでに憑依させているって、イエス様+12弟子であと一人誰?

憑代になっている鳩の名前は「サブレちゃん」だそうです。かわいい名前というよりおいしそう。

「幸い天国に近い者が多そうだから、少し早めに天国(うちの)門を通ってもらって、聖人に召し上げてからになるが・・・。」「そうすれば同じ一門を通りし者ということで。」
って、イエス父ブラックすぎます。

すでに天国にいる人に弟子入りすればって言いつつ名案だと頼んでみたイエス父ですが「もう名前あげちゃったって。」と虹で返信来ました。

歌丸師匠、お亡くなりになりましたもんねえ。

しかし、イエスキリストを救い主と信じていなければ救われて天国にいけないと思いますが。その辺どうなっているのでしょう。

109 スメルズ・ライク・ミレニアム・スピリット

香りの話。

キリスト教では祈りが煙とともに天に届くように焚かれます。煙は祈りの象徴とも呼べますかね。

仏教とかでもお線香とかありますし、宗教関係ではお香は必須品ともいえるのかもしれません。

加齢臭を気にしているイエス。

確かに死から3日目に復活したときに腐敗が進んでいないかドッキドキなのは仕方ないかと。疲れとかではない気もしますが。

ちなみに、正確には金曜日昼頃に亡くなって日曜日早朝には復活しているので、そこまで腐敗は進んでいなかったと思われます。(3日目とは、ユダヤ暦での換算。太陽が沈んでからが1日の最初。)

口臭チェッカーを試してみて、一番まずいレベルの5が表示されてしまったイエス。超絶ショックを受けています。

エルサレムに入る前にマリアが高価なナルドの香油をイエスの頭にかけたことがありましたが、あれは臭かったからかと疑うイエス。(ちがいます)

このマリアは先ほど出てきたマルタの妹マリアだと言われています。ナルドの香油は高価なもので、今の日本円の価値だと約300万円くらいらしい。マルコの福音書では頭に注いだと書かれているけれど、ヨハネの福音書では足に塗って自分の髪で拭ったと書かれています。

この香油を注いだことは、死者の埋葬前の塗油と言う意味もあったと言われています。

イエスが生まれたときに東方の三博士が「乳香」「没薬」「黄金」を持ってきましたが、3つのうち2つ香料なことにまた疑いをもつイエス。

この3つの贈り物の意味は、黄金→王位の象徴。乳香→祈りの象徴で、油注がれている者、聖別されているものという意味もある。没薬→死者の防腐剤として塗られるもの。原罪を負い死して復活することも意味している。

喋ると息が臭いと思ったのか、息を止めて聖痕が開いてしまいました。

口臭チェッカーが5だったのは直前にミントガムを噛んでいたからだとブッダ。

しかし、ガンジス川の匂いがなつかしくて心落ち着くというブッダが信用ならないイエスでした。

110 誕生のメリークリスマス

クリスマスの話。

天使たちは松田さんが怖くて松田ハイツに近づけなかったらしい。

クリスマスイヴの回で仮面ライダーが新フォームに変身するように仕掛けるとか、全国の男子の親泣かせ過ぎます。

ガブリエルがブッダを引き留めようと必死です。ラファエルはいい人そうですが悲観的過ぎます。

今回のクリスマスは天部の協力を得ているようです。心配するブッダ。

梵天のやることが直接的過ぎますがイエスには伝わってませんし、斜め上でわかりにくすぎます。

梵天がバースデーケーキを大量発注してかわいそうな子供たちに配ると言いますが、

イエス様と誕生日がかぶっているせいで、『クリスマスケーキとバースデーケーキを一緒くたにされているかわいそうな子供』限定とか。あるあるすぎます。

ちなみに、お雛祭りも同様です。あと、26日の誕生日はケーキ屋さんがお休みになる傾向があって凹むそうです。(26日が誕生日の友人談)

クリスマスは、キリスト教徒のニコラオスがクリスマスの夜に恵まれない子供の家にお金を投げ込んだのがはじまり。

ミカエルが、聖ニコラオスが『イエス様にプレゼントしたい物がある』と言っていたとのことで。

本物のサンタからプレゼントがもらえると浮かれるイエス。明日枕元に置いてもらえるようにお願いします。

しかし、開けてみたプレゼントは、とらやのようかん。ただのガチ謝罪用手土産でした。

聖おにいさん15巻 ネタバレ感想 まとめ

次の新巻、聖おにいさん16巻は11月頃発売予定だそうです。

クリスマスは、最初の頃の回が好きですね。15巻のクリスマスは登場人物が多すぎて全然お祝い感がなかったです。

アベルが純粋天然な感じでちょっと(いやかなり)ウザい感じ。

カインがイラっとくるのもうなずける?

落語はちょっとやり過ぎな感じがしますが。

ネット通販、小さなものでも大きいなダンボールに入れてお運びしますあるある。

写真で見たものと実際が違うあるあるはよくありますよね。

個人的には「ミサの神父の話中に2度寝、あるあるー!」と思う。

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