スキップ・ビート3巻のネタバレ感想です。
スキビ3巻 ネタバレ感想
LMEのアイドル瑠璃子とキョーコが演技対決をしています。
左足を負傷しているキョーコが、次の正座のシーンをどう切り抜けるのか?
という話の続きです。
今回ひたすら長いです。
ACT.12
茶会でお茶をたてるシーンを演じますが、その前に瑠璃子はレクチャーを受けています。
子供の頃に無理やりお茶を習っていたとのことで、瑠璃子ちゃん様になっています。
キョーコは正座をしたくないのでとレクチャーを遠慮します。が、
瑠璃子ちゃんが紫外線アレルギーではなかったことで瑠璃子とキョーコが取っ組み合いになってしまいました。
左足で踏ん張ってしまって悶絶するキョーコ。
蓮が言わなくても「バカだろう。」です。
紫外線アレルギーでもない、ただただ瑠璃子に嫌われているということを再認識して、瑠璃子に憎悪を燃やします。
キョーコを心配する瑠璃子が嫉妬していますが、蓮本人に
「俺が一緒に仕事をしたいと思うのは、自分の仕事に誇りとこだわりを持っている人間だから。」
と言われます。
キョーコを心配する社さんですが、キョーコさんは
「いいえ、たとえ骨が折れてもやめませんよ。」と笑顔、そして
「骨は折れても治るもの。」と悪い笑顔。
社さんが、怖い・・・この子・・・と引いております。
演技中、瑠璃子が蓮に見惚れてセリフを忘れたことでストップ。
キョーコに交代。
監督に「茶の立て方はまずまず。」と言われて、最後まで演技していないことに監督に抗議する瑠璃子ですが、
「俺が今君の口から聞きたいのは言い訳じゃない。」と突き放されます。
キョーコが瑠璃子に宣戦布告。
「芸能界でも陽の当たらない場所を歩かせてあげる。」と。
とっても自信に満ちた微笑みで瑠璃子に喧嘩売りました。
演技スタンバイ中でも左足が痛くて正座ができないキョーコですが、
目の前にいるのはお客だと念じて、スタートした途端に何事もないように微笑みました。
それを見た周りや、監督にも「あの子、根性は既にプロ級だ。」と言わしめます。
キョーコがお茶を立てるシーン、とても板についていて上手です。
真相はどうあれ昔キョーコが茶道を習っていた事実は変わらず。
瑠璃子はキョーコがレクチャーを受けずに自信満々だった意味を悟りました。
演技シーン中、蓮が本気でキョーコの相手をしています。
瑠璃子は自分の演技の時と蓮の取り巻く空気が違うことを察知し、蓮がキョーコを選んだのではないかと疑います。
ACT.13
蓮に本気の演技をされているキョーコが、威圧感に負けそうになりつつも持ち直しました。
しかし、演技素人のキョーコさん。
まんまと蓮に騙されてしまいました。
瑠璃子は監督に「もし今のあの子の立場が自分だったらどうする。」と聞かれ、
「足を怪我していてフェアじゃないから正座しなくていいようにシーン作り変えてよ!」
というように監督に言うだろうと想像。
本当、意外と己をよく知っています。
監督に、「蓮を本気にさせたのは、あの子の自分の辛さを他に見せないプロ根性だ。
それには、自分の仕事への誇りさえ感じる。」
と瑠璃子は言われ、何かを感じたようす。
キョーコに背を向けて演技を続けていた蓮ですが、明らかにキョーコの表情が危い。顔色悪いし目が虚ろだし。
監督のストップがかかりましたが、キョーコは「まだ終われません。」と拒否。
監督の言葉と、キョーコの仕事への姿勢を見て、瑠璃子は昔の素直に頑張っていた自分を思い出しています。
顔面蒼白になりながら「お客様が席を外されない以上私が席を外すことは許されていません。」と途切れ途切れに言うキョーコさんに、
ハテナが飛ぶ監督ですが、キョーコが蓮をお客様だと思っていることに気づき、蓮に降りるよう指示。
蓮が降りた途端、キョーコは意識を失いました。
キョーコが倒れて大騒動の中、瑠璃子は過去の自分を思い出し、監督にもう一度演らせて下さいと頭を下げます。
そして場面は数時間後。
キョーコは2時間かけて病院へ行って戻ってきました。
骨にヒビが入っていたのが、瑠璃子のおかげで遠慮なく広がってしまったそうです。
キョーコが病院へ行っている間に、演技対決は瑠璃子に軍配が上がったようです。
蓮曰く、「監督、元々あの子を使う気なかったと思うから。」で、監督としても、宝田社長に頼まれているのに勝手に配役を替えられないと本音。
「あの子と役を競わせることでるりに危機感を持たせられたら瑠璃も少しは変わるんじゃないかと思ったんだ。」
と監督ですが、思わぬ収穫を得たそうです。
キョーコは瑠璃子から100点満点のスタンプをもらって唖然。
キョーコは瑠璃子から役を奪えませんでしたが、負けたのは当然だと瑠璃子に言い、瑠璃子は「あんた、ちょっと、気に入った。」と言い出します。
そりゃ、キョーコの口が真四角にあきますよ。
キョーコさんが悔しいのは、瑠璃子に負けたことではなく、蓮に子供みたいにいい様に奔走された事でした。
ACT.14
蓮がホテルのバー?でお酒を飲んでいます。
社さんにキョーコの写真撮影を見に行かないのかと聞かれて、「興味ない。」と気の無い返事。
社さんが蓮に事実から捏造までこれまで一度も一切浮ついた話が出ないなと考えています。
キョーコの写真撮影はすぐ終了。
雑誌記者がキョーコの撮影を見て取材を申し出たそうですが監督は拒否。
極秘の演技対決、の真実が表面化されるのは、誰のためにもなりませんしね。
キョーコは写真撮影に感動感激して監督にめちゃお礼を言っていますが、
周囲共々真実は”キョーコが瑠璃子の当て馬”であることは変わらず、監督も自覚があるので後ろめたい。
監督はキョーコのことが気に入った様ですが、キョーコは「瑠璃子に負けて良かった。」と、「あのまま続けても蓮の思うツボにはまる自分にムカつくだけだもの。」と監督に伝えます。
監督が蓮(と社さん)にキョーコのことを頼みました。
しかし明らかに蓮を無視して社さんにしか話しかけないキョーコと、明らかに会話に加わろうともしない蓮の異常空気。
社さんに「茶道いつからやっているの?」と聞かれて、実は女将修行させられていたことに気がついたキョーコさん。
いまさら、今さら気づきました。
今までの自分が全てショータローのために生きていて私を作ってきたのがショータローだと気づき、床にへたり込んでしまうキョーコ。
自分がカラッポの人間だと、思うキョーコさんに例の雑誌記者が声をかけてきます。
しかし、蓮の「今取り込み中だ。」の一声で終了。
社さんがこりゃ監督も頼むワケだと感心してます。
蓮がキョーコの手を引いてキョーコが立ち上がるところで、
キョーコは「蓮と対等に演り合える演技力を身につけたい。」と決意。
なんだか2人がいい雰囲気です。
メイクを落とす様に言われて、せっかくのメイクを落としたくないキョーコは拒否しましたが、
蓮の「負けるぞ、アイツに。」の一言で泣きながらメイクを落としてショータロー憎しの思いが止まらず。
翌朝、瑠璃子にスタンプをもらって仕事終了したので帰ると監督に挨拶するキョーコさん。
瑠璃子は悪夢を見るほどにキョーコに怯えている様です。
蓮に昨晩床にへたり込んだ理由が傷が痛いのではなくショータローを思い出したことだと話すキョーコさん。
蓮に「あいつの復讐のために頑張った様なモンなんだ、今回の根性全開の演技対決も」と聞かれて「もちろんです!!」と即答してしまうのですが、
ああぁ、これは、キョーコさん、学ぼうよ。
やっぱり、蓮にー10点スタンプを押されてしまいました。
社さんは蓮とキョーコさんの仲が良いのか悪いのかわからず奔走されておられますが、仲悪いんだと結論。
蓮をいつか演技で負かしてみせることを決意するキョーコさんでした。
ACT.15
自室にて、ショータローと蓮のポスターを前に今日も朝から元気なキョーコさん。
LMEでは社長と椹さんが、キョーコが瑠璃子を強制したとのことを話しています。
社長にはキョーコに矯正を頼みたい問題児がいらっしゃる様です。
LMEにプロダクション付属養成所の俳優科があることを知ったキョーコさんですが、
その選考科目にムカつき、そのお値段に「許せないわ!!」「まったく!!」「庶民の敵!!」のセリフが誰かと被りました。
1巻のオーデョションで一緒になった奏江さん登場。
オーディションに受かっているであろう奏江さん、実は愛の欠落者としてオーディションに落ちたものの、ラブミー部行きとなっていました。
激しくラブミー部を拒否する奏江さんですが、一片の曇りないキョーコの営業スマイル(目が点で口が三角)と怨キョーたちで奏江さんを拘束。
ラブミー部室でドピングつなぎを奏江さんに着せることに成功した様です。(描写はなし)
LMEプロダクション付属養成所では、社長が出張る問題が起きていました。
なんだかんだと文句を言いながらもラブミー部の作業にキョーコと勤しむ奏江さん。
「モー子さん」のあだ名はここが初めてでしょうか。
そんな二人は椹さんからの頼みごとで、LMEプロダクション付属養成所へ行くことに。
1巻オーディションで奏江がキョーコに投げつけた女の子のことで、社長から頼みたいことがあるとのこと。
ACT.16
例の女の子は、社長の孫でマリアちゃんでした。
「天使のことだま」というお芝居がマリアの癇にさわったことがトラブルの発端の様子。
キョーコが社長と話している間、養成所で一人待たされる奏江さん。
周りにヒソヒソされていて帰りたいけれど、何か(怨キョー)乗っていて帰れません。
社長からマリアのことをどうにかして欲しいと頼まれるキョーコですが、
蓮でもどうにもできない問題と聞いて、闘志の炎をいい顔で燃やしております。
待たされている奏江さんですが、ヒソヒソしていた連中に切れて、天使のことだまのシナリオを一瞬見ただけで演技をする特技を披露。
ラブミー部ではないと言い張りますが、キョーコがマリアのことをどうにかできたら養成所の支払い免除という社長の話を聞いて、
「ラブミー部よ。」と手のひら返し。
マリアをどうおびき出すかを考え中のキョーコと奏江さん。
キョーコが手作りのショータロー人形と蓮人形を床にバサっと出しました。
一体いくつあるんでしょう。
すごい手先が器用ですね。
そりゃ、こんな手の込んだ人形を何体も作っているなら奏江さんに信者と言われても仕方ありません。
キョーコがどの蓮人形でマリアを誘い出すか考えていたら、マリアから蓮人形に惹かれて出てきてくれました。
呪いグッズの話で盛り上がるキョーコとマリア。
奏江のことをヒソヒソしていた人たちは、ここでもキョーコに対してヒソヒソ。
マリアは1巻オーディションの時に、自分と同じ波長を感じていて、じっくり話したいと思っていたとのこと。
人型キャンドルなんてあるんですね。
マリアは試したけど効かなかったと哀愁漂う顔で「私一人の『思い』じゃ弱いのよ。」と。
社長がマリアのところに来ましたが、「おじい様」の一言にかなりの違和感。
読者だけでなく、やっぱりマリアの周囲の人も社長がおじい様呼びされるのにかなりの違和感の様子。
マリアは、お芝居の内容が、主人公の母親が主人公のせいで死んだのに、主人公が周りのみんなに愛され、実の姉までもが主人公の味方であることが気にくわないらしい。
どうやら、マリアも同様のトラウマがある様です。
マリアの意見に賛同するキョーコ。
ヒソヒソしていた養成所の生徒たちが「だったらあなたがやって見なさいよ。」と挑戦状を叩きつけます。
キョーコの相棒のモー子さんは素晴らしい演技を見せてくれた、と。
事務所から養成所にわざわざ逆流してこようとするキョーコが気にくわないそうです。
流れで、『妹を憎む姉』の人物設定でお芝居を演じることになってしまいました。
ACT.17
ヒソヒソしていた養成所の生徒さんたちに
「(事務所の人が)私たちより実力がないなんて言わせないわよ。」と言われ、天使のことだまのシナリオを手に悩むキョーコさん。
マリアはこの状況のことを社長に抗議中。
社長はのほほ〜んと笑顔ですが、1巻オーディションでのマリアとキョーコの出会った経緯を聞いて青ざめておられます。
あの社長がマジで人に怒っている描写も珍しいですが、
マリアの母は、マリアが母に会いたいと言ったせい飛行機事故に巻き込まれて亡くなられたそうです。
切ないです。
諦めて呪い人形の洋服作り中のキョーコさんのところに奏江さん来ました。
奏江さんと話しているうちに何か思いついた様です。
汚いヤジを飛ばす奏江さんとマリアちゃん、をいさめる社長。
キョーコは、ヒソヒソ養成所生徒さんから「うらやましいわね、夢を軽くお金で買える人は。」「あなた、余程親に愛されているのね、幸せな人。」
と言われて、空気が一変。
どうにも回想シーンを思うとお母さんから愛されていなさそうですが、それなのにそんなことを言われたらキレたくもなります。
演技開始。
演技とマリアの過去がシンクロ。
エンジェル役(母を亡くした役)の子たちが演技しているところに、キョーコは本気笑いで殺気を伴って割入りました。
同じセリフだが感情が異なる、そして「『親』が本気で実の子を憎むなんてできっこないの。」というセリフを「親だって本気で実の子を憎めるの。」と変更。
「あなたはね、お父様に憎まれているの。」と言い放つキョーコと、その言葉に傷つくマリアで終了。
以下、次回。
スキビ 3巻ネタバレまとめ
なぜか3巻のネタバレ感想が非常に長かったです。
キョーコのターニングポイントだったからかな。
今までずっとショータローのため、と生きてきたキョーコが、
自分のために演技力をつけたいと決心することになる重要なところです。
蓮との関係も、仲悪い風ですがこれからどうなることか。
奏江さん再登場。ラブミー部員の仲間入り。
彼女はどんな家庭トラブルを抱えているんでしょうか。
この頃まだ先を知らなかった頃はまさかの家庭事情でしたけど。
マリアも再登場。
蓮好きのマリアですが、母を亡くしたトラウマに関しては蓮でもどうにもならず。
ずっと社長に預けられて育っている様ですね。
マリアの心の傷はどうなるのか、キョーコと奏江さんの養成所行きは叶うのか、
続きは4巻で。