スキップ・ビート4巻のネタバレ感想です。
スキビ4巻 ネタバレ感想
LME社長の孫のマリア。
仕事で海外を飛び回って忙しい両親に、自分の誕生日を一緒に祝って欲しいと願ったら母が飛行機事故で帰らぬ人に。
自分のせいで母が、と思うマリアが、LEM養成所のお芝居「天使のことだま」で似た境遇の主人公に思うところがあってトラブルを起こしてしまいます。
そんな中、キョーコが天使のことだまで『妹を憎む姉』の人物設定でお芝居をすることになりました。
ACT.18
マリアが周囲の人にパパとの関係について色々言われていたことに思いを馳せます。
みんなと同様、蓮も「パパはね、マリアちゃんとどう接していいかわからないだけなんだよ。」と言いますが、
マリアは周囲の言葉を受け止めきれていません。
前巻3巻終わりでキョーコが「あなたはね、お父様に憎まれてるの。」のセリフで、
マリアちゃん涙が止まらず泣いてしまいます。
演技は続行。
キョーコのセリフに主人公役の子がつい「ウソよ!」と返してしまいます。
不敵な笑みを浮かべるキョーコ。
いつの前にかセリフが姉(キョーコ)と妹(主人公)と入れ替わっていました。
キョーコの演技セリフに逐一傷つくマリアが、ついに演技に割って入ってしまいました。
泣きながら、「そんな事ないもん!!」、「毎朝毎晩一日二回必ずEメールくれるもん!!」と。
驚いたキョーコでしたが、今度はマリア相手にお芝居続行。
パパをかばうマリアと、いつもマリアが周囲に言うパパへの失言?で応戦するキョーコ。
キョーコの「何がわかるの?!」「あなたに『パパ』の何がわかるの?!」で姉のセリフに戻りました。
(ただし、セリフは本当はお父様。マリアに合わせて『パパ』に変えているキョーコさん。)
「あなた『パパ』とは、ろくに会話もしないくせに!!」
とのキョーコのセリフで、マリアは気が付きました。
いつもパパからのメールが同じような文なのは、マリアのことを知らないからだと。
キョーコの「わからないのよ!!」、「同じメッセージに心がこもっていないと思っている人にはわからないわ!!」のセリフに、マリアが答えます。
「わかるわよ!!」、「だって、いつもメールの最後には、愛してるって入れてくれるもん!!」と。
ああ、マリアの涙が心に痛いです。
、、、あれ、目に汗が。。。
社長が驚いた顔をしてマリアを見ています。
ずっと、パパのメールは社長に言われて送られていたと思っていたマリア。
パパからのメールを信じてなかったマリアが、実は壁を作っていたのは自分の方だと言うことに気が付きました。
キョーコが「答えが出た。ほら、ね。」とマリアに良い笑みを向けます。
(本当に妹憎しの姉ならば、こんな良い笑みで話しかけたりはしませんけどね。ええ。)
キョーコの本名というか、名前の漢字ってないんでしょうかね。
養成所の届の名前欄に「最上キョ」と書く途中のコマがありましたが、カタカナが本名?感じなし??
カタカナって名前に使用できるんでしたっけ?
モー子さんが凄まじい悪い顔してキョーコを睨んでいます。
モー子さんが、姉と妹のセリフ入れ替えを最初から狙っていたことをキョーコに確認。
やはり最初からキョーコは狙っていました。
キョーコとモー子さんは、養成所のお金は結局全額支払うことにしたそうです。
分割払いで。
マリアが芝居の途中で割り入ったから無効だ!とヒソヒソしてた養成所の生徒たちが認めない!と言い張ったからだそうです。
マリアが憤慨していますが、パパのメールになんて返すか決めたかとキョーコに聞かれて顔真っ赤。
もう電話してしまえばとキョーコに言われて顔真っ赤にして動揺しているマリア。可愛いです。まるで恋人への態度かと。
社長が、演技初心者のキョーコがマリアまでも芝居を通して矯正してしまったことに驚いています。
「俺の想像をはるかに超えた、爆弾になるかもしれん。」と。
ACT.19
キョーコが芝居で姉と妹のセリフ入れ替えを狙っていたことに対して、めっちゃ怒っています。ただの所帯くさい娘だと思っていたのに、と。
まあ、キョーコさんは只者ではなのは変わりなしですが。
怒りながら去って行ってしまいました。
キョーコはマリアにお父さんとの関係を聞かれますが、お父さんのいないキョーコはわからないと返答。
「お母様とは?」のマリアの問いに、何かどす黒いものがキョーコにのしかかりました。
「もしや、お母様まで。」と焦るマリアに、
「ううん、母は、いるんだけど・・・。」と濁すキョーコ。
以前話に出ていた人型キャンドルは、蓮にではなくパパに対して使用していたことが判明。
「どんなに歯車がかみ合っていなくても、お互いが強く思い合っていれば、いつか、気持ちは結びつくわ」
とキョーコの心の思いだと思いますが、
「そこにはね、奇跡だって起こせる力が生まれるの。決して一方通行では生まれないチカラ。」
と続きます。
うんうん。やっぱり、お互いが思い合っていれば、いつかは気持ちが伝わるよね。
と心温まるわ、なんて思っていたところでしたが、
未成年がデビューする際にはお母さんの承諾が必要だと、詳しい事情を聞かせて欲しいと言う社長に、
なんという哀愁の悲しそうな、切ない顔をするのでしょうかキョーコさん。
「話さなければ、LMEには置いてもらえないんですか?」
「私が、どこで何をしていようが、関心のない人だとわかっていても、それでもあの人(母親)の了承が必要ですか・・・?」
と泣きそうな顔で社長に問いかけます。
一人考え事をする社長。
キョーコの演技のリアルさと、先ほどのキョーコのセリフを考えると、どう考えても行き着く先は一つです。
まあ、ずーっとショータローの家に預けられていて、名前を呼んでも振り返ってくれない母親の思い出などを見る限りに、そうなのでしょう。
キョーコは、1巻で出てきた石を握りしめて気持ちを切り替えていました。
階段なんかにいるもんだから、後ろから椹さんに声かけられてびっくりして、石を落としてしまいました。
「コーン!!」と石の名前を呼びながら探すキョーコさんと、驚きの目をしながら石を拾い上げる蓮。
派手にひたいを壁にぶつけたようですが、頭大丈夫かキョーコさん。
この辺は、すでに42巻を読んでから読み返すと、なぜ蓮が驚いているのかの真相がわかっているのでニヤニヤしてしまいます。
最初は、なぜ驚き?と思うだけでしたが。
コーンは石をくれた人の名前だそうで、「自分にも大事なものだったのに、少しでも、私の涙の数が減るようにって。」くれたとのこと。
蓮が改まって、「これ?」と拾った石を見せると、超人パワーで蓮に近付くキョーコさん。
そりゃ椹さん驚くって。
椹さんが石が無事だと知って安堵するキョーコの顔を見て、「あの子のあんな笑顔は初めて見たな。」と思いますが、
確かに、キョーコの安堵する笑顔というか、無防備な心からの笑顔の描写はこれが初めてかもしれません。
蓮もそんなキョーコの笑顔に驚いている様子。
しかし、蓮は「君さ、もしかして、京都に住んでた?」とキョーコに問いかけます。
限られた人しか知らない事実をどうして蓮が知っているのかと青ざめるキョーコです。
ACT.20
キョーコが持っている石が京都で採れると蓮に騙されるキョーコさんですが、また蓮に騙されたことに怒っています。
蓮も意地悪ですが、毎度騙されるキョーコも無防備ですよねえ。
図星を突かれまくったキョーコは、蓮に中指突き立て去ってしまいました。
言葉でも態度でも敵わないからって、中指立てたら海外だったらヤバすぎますよ。
やはり、読者の想像通り、キョーコに昔石をあげたのは蓮だったことが確定しました。
「それでも、俺ほどは、変わっていないのかもな。」と思う蓮ですが、
いやー、男性って、子供の頃は可愛くても年取るとすごく変わってしまう人もいますしねえ。
さっそく養成所に通ってレッスンを受けているキョーコとモー子さんですが、
マリアちゃんの一件以来、数週間もモー子さんに無視され続けています。
事務所に立ち寄ったキョーコは、蓮に会う勇気もなく怯えながらの移動。
何か思いついた椹さんのおかげで、テレビの仕事をすることになりました。
ショータローのせいで(一緒に住んでいることなどの妬み恨みで)暗黒の小学時代、惨劇の中学時代を過ごして、女の子の友達がいなかったキョーコさん。不憫です。
そんな怨キョーが出まくりのキョーコさんへの恐怖で口を聞いてしまうモー子さんでした。
椹さんからのテレビのお仕事とは、何かのテレビ番組の観客、サクラをすることでした。
そんな2人のところに、ブリッジ・ロックと言うマルチタレントユニットのマネージャーが焦った様子で頼みたいことがあるとのこと。
即時了解したのはモー子さんなのに、なぜかニワトリの着ぐるみを着せられているキョーコさん。
モー子さんは女優の自分がそんな仕事はしないと言ってのけます。
生放送で時間もなく、「坊(キョーコのニワトリの名前)、スタンバー!!」と呼ばれてしまいます。
そして為す術もないキョーコさんですが、今回の番組のゲストがショータローだと知って、観客は歓喜の絶叫、キョーコは「いやー」と青ざめで絶叫。
そりゃ、復讐を誓っている相手にニワトリ姿では会いたくないですよ。
ACT.21
LMEの事務所で新番組を見守る椹さんたち。
現場では椹さんが思う「狂喜」ではなく、「狂気乱舞」(怨キョーが)しています。
正体がバレずにどうにかしてショータローに何かできないかと物色するニワトリキョーコさん。
スタッフが進行用のたまごをブリッジに渡して来てと手渡します。
「それ、面白そう。」と悪党笑いするニワトリキョーコ。
ブリッジ・ロックにニワトリキョーコが渡したたまごに入っているのは、キョーコがショータローを貶めるべく急ぎ用意したもの。
最初っから選んだたまごの中身の質問内容が「本名を教えて。」と言うものでした。
「不破 尚」とは違う本名は極秘情報で事務所の個人データにさえ入力されていないと焦るショータロー。
実は、ショータローは「松太朗」と書くそうです。本名発覚。
「松」の「太朗」とは、確かに老舗旅館の息子なので当然なのかもしれませんが、せめて「翔太郎」とか「章太郎」とかだったら良かったのかも?
「本名は言えない。」「昔の名前を口にする時があるとすれば、それは、芸能界と『不破尚』をやめたくなった時だ。」
と超カッコよく本名を言うのを拒否。
不破信者歓喜!不破への好感度が上がる人が増える始末。
次のたまごの中の質問は、「中学時代バトミントン部に入っていたと風の噂で聞いたので腕前が見てみたい。」と言うもの。
ショータローは実はバトミントンが苦手で、当然バトミントン部にも入ってはいません。
悪の笑みを浮かべてショータローとバトミントンをしたいと道具を渡すニワトリキョーコ。
やる気満々。
へっぽこなショータローの姿をさらしたかったキョーコでしたが、背水の陣のごとく頑張るショータローに苦戦。
汗を流してバトミントンをするショータローの姿に歓喜するファンたち。
ショータローの一番嫌いな技を繰り出したキョーコさんでしたが、ここはスタジオ。
その技を見てキョーコとの思い出にトリップしていたショータローでしたが、シャトルが天井に引っかかって坊の負けとなりました。
本名のこと、キョーコとしか相手をしたことがないバトミントンのこと、
ニワトリの中がキョーコなのではと疑うショータローです。
ACT.22
勝手に進行のネタを入れかえたことがバレてブロデューサーに怒られるキョーコさん。
そら、怒られるよ。
しかし、代替えの人がいないのでニワトリの仕事は続行。
VTR中にショータローたちにお茶を出すニワトリキョーコさん。
ニワトリの中をキョーコじゃないかと疑うショータローは、どうにかその頭を取ろうとして来ました。
キョーコさん大ピンチ。
はたから見たらじゃれ合いにしか見えませんが、うっかり足を取られてショータローの上に乗っかってしまうニワトリキョーコ。
倒れて身動きとれないニワトリキョーコですが、着ぐるみの上からとは言えショータローに胸を触られて殺気MAX!!
どうやら首をしめにかかったようです。
ブロデューサーに「立ち入り禁止決定!!」と言い渡され、めっちゃ怒られてもう用はないから帰れと言われてしまいました。
そりゃ、初回ゲストの売れっ子の首を公然としめたらいけませんし、その前の勝手に入れかえとかに加えてそれでは、クビ切られるのも無理ありません。
ショータローのミニライブをはたから見ていて色々考えるキョーコですが、
一瞬でもショータローを格好良く見えたことが許せない様子。
番組が終わってニワトリを探すショータローですが、中の人が今日限りだと聞かされ、
ニワトリの中がキョーコだとしても、着ぐるみが限界でそれも失敗したみたいだと、自分のそばに来られるなんていつの日か、と小馬鹿にしています。
怒りにかまけていたキョーコさんは、一人誰もいないところで考え事をする蓮を発見。
見つからないように逃げ出そうとしますが、そっと歩くことで足音が「ぷきゅ〜〜〜〜うぅ〜〜」と長くなり、
「い〜〜や〜〜あ〜〜あ〜〜」と悶絶するも蓮に見つかってしまいました。
蓮は困った顔で「よかったら、力を貸してくれませんか。」と聞いてきました。
何があったのでしょうか。
ACT.23
絶望する蓮の描写からスタート。
まさにこの世の終わりの様な顔をしています。
ニワトリキョーコから携帯を借りようとした蓮ですが、持ってなくて空振り。
蓮のマネージャーの携帯は原因不明の故障でメンテナンス中。
他のスタッフに借りようとしても理由を聞かれたり条件を出されたりして借りることができずに困っていたところでした。
なぜ携帯を借りたいのか、実は蓮の笑顔は毒のある本音を露呈する瞬間笑顔になる、と追求するニワトリキョーコに、ダークな蓮さん登場。
怒りをあらわにする蓮さん、超怖いです。
恐怖に負けて「敦賀くんが大嫌いなので勘でイジワル言っただけなんです〜!!」とニワトリキョーコは土下座。
なぜか爆笑する蓮。
「1度でも心から非を認めた人間に、それ以上怒る必要なんてないと思うよ。」
とすごーく大人な態度な蓮さん。
そんな蓮を泣き落として、蓮の困っていることを聞き出すことにニワトリキョーコは成功しました。
蓮が困っていたことは、ドラマのセリフが急遽変更があり、「天手古舞いがどう大変な舞なのか、全く、知らないんだ。」とのこと。
ちなみに、もちろん天手古舞いとは、ものすごく忙しいという意味の言葉です。
実際にそういう舞い方があるわけではないはず。
そんな、すっごい真剣な顔して、「天手古舞いとは、どういう舞なんだ。」なんて聞かれたら、
キョーコじゃなくても吹き出して笑いますよ。
マネージャーの社さんが蓮を探していて合流。
天手古舞いの真相を聞いた蓮ですが、小さいコマでも顔を赤らめているのが可愛いです。
蓮に可愛いとか、似合わないというか新鮮。
蓮がクビになったことがあると、しかも両手で足りないくらいクビになったことがあるとのこと。
どれだけですか。
ニワトリキョーコが蓮でもクビになったことがあると知ってホッとしつつも、「トップスターの蓮がそんなにリストラされていたらマスコミがほっとかなさそうなのに。」と突っ込みます。
超小馬鹿にする態度を取る蓮ですが、天手古舞いを知らないことといい、どうも蓮は海外暮らしだったようですね。
帰ろうとするキョーコのところに蓮がわざわざ探してお礼を言いにきてくれました。
超絶良い笑みの「ありがとう」にキョーコさんびっくり。
蓮の性格がつかめないなと考えつつも、蓮のおかげで浮上したキョーコさんでした。
スキビ4巻、ネタバレまとめ
個人的に大好きな「天手古舞い」のシーン!
どうすれば天手古舞いが舞いの一種になるのかと爆笑した覚えがあります。
42巻を読んでいる今4巻を見返すと、蓮が「コーン」呼びで驚いたり、天手古舞いがわからなかったり、
クビになりまくったのは日本じゃかったのかと突っ込まれるところなどで、
ああ、そうよね、過去こんなことがあってああだもんね、とニヤニヤしてしまいます。
3巻当時は、よもや蓮があの姿だとは思いも寄らず。
モー子さんはそのあだ名の通りに怒りまくっていますね。
それでこそモー子さん。
マリアちゃんは、パパとのことがおさまりそうで良かったです。
4巻で一度話の区切りがついたので、5巻から話が新たに流れていきます。